家族葬で供物は渡すべき？選び方や受け取った時の対応について解説

家族葬で供物は渡す？渡さない？

家族葬では、供物を渡すべきなのでしょうか。また、渡し方のマナーとしてはどういったものがあるのでしょうか。ここでは、家族葬においての供物の渡し方について知っておきたいことをご紹介します。

渡すのは香典か供物のどちらかを

基本的には、香典か供物のどちらかを渡すのが一般的となっています。これは、一般葬でも同じで、香典を渡さないときに代わりとして渡すのが供物や供花とされています。また、香典を渡した場合であっても、親戚一同や従業員一同などの連名で供物や供花を出す場合があるでしょう。こういった複数名で供物をだす場合には、香典も別で用意しておくようにしましょう。

遺族の意向を尊重することが大切

家族葬では、少ない人数でゆっくりと故人とのお別れの時間をとりたいという遺族の意向で行われることが多くあります。そのため、香典や供物、供花などを辞退するケースも少なくありません。葬儀のお知らせに、辞退する旨が明記してある場合には、遺族の意向をくみ取って供物は渡さないようにしましょう。

また、香典や供物を渡してしまうと、香典返しや返礼品の手配が必要になり、遺族の負担になってしまう可能性もあります。故人への気持ちを何か形で表したいという気持ちはわかりますが、まずは遺族の意向を第一に考えることが大切です。

家族葬での供物の渡し方

家族葬に参列する際に供物を渡すときには、まず葬儀を執り行う葬儀社に連絡を取るのがおすすめです。家族葬は、より自由な形式で行われるのが一般的であるため、その家族葬の雰囲気にあった供物についてのアドバイスを受けるのがよいでしょう。そのまま、供物の手配をお願いすることもできます。

供物を自分で持参し、遺族に渡す場合には、熨斗をつけるのを忘れないようにしてください。外熨斗でも、内熨斗でも問題ありませんが、できれば供物と一目でわかる外熨斗がおすすめです。水引の種類については、地域で差があるため、心配な時は葬儀社に確認をとっておくとよいでしょう。

家族葬で渡す供物は何を選ぶ？

ここでは、実際に供物としてよく選ばれているものの例をご紹介します。

宗教に合わせて選ぶ

葬儀で渡す供物や供花は、葬儀を執り行う宗教によって違いがあります。たとえば仏教の場合には、線香やろうそく、果物やお菓子、故人が気に入っていたものなどがあげられます。神道の場合には、果物やお菓子、お酒や海産物、故人が気に入っていたものなどが供物となるでしょう。キリスト教の場合には、供物を渡す習慣がなく、供花として白っぽい花かごや花束を送るのが一般的とされています。

予算の相場について

供物の相場は、地域や故人との関係に左右されるため一概にはいえませんが、一般的な金額としては、1万円から1万5千円程度といわれています。祭壇に飾られることになりますので、宗教や並べた時のまとまりを考えて、葬儀社に手配を依頼するのがおすすめです。

供花を送る場合も

供物と同じく、よく送られるものとして供花があります。仏教や神道の場合には、ユリや菊、カーネーションなどの白っぽい花を中心に選ばれるのが一般的です。予算としては、1万円から3万円が相場となっています。

家族葬でいただいた供物へのお返しは？

ここまでは、家族葬に参列する場合の供物の選び方や渡し方について説明してきましたが、ここではいただいた供物のお返しについてご紹介します。

基本的にはお礼のお手紙で対応

基本的には、現金以外の供物をいただいた際のお返しは必要ありません。そういった理由から、遺族へ負担をかけない弔問方法として参列者が供物を選ぶケースもあるようです。供物をいただいた際には、後日お礼のお手紙を送り、感謝の気持ちを伝えましょう。

場合によっては返礼品を準備する

もしも、高額な供物をいただいた場合や、地域にお返しをお渡しする慣習があるという場合には、返礼品を準備する必要があります。返礼品の額としては、いただいた供物の半分から1/3程度のものが目安となっています。周りの親族とも話し合って、どの程度の返礼品を送るのがよいのかを考えてみましょう。

また、葬儀に参列できなかった人が、後日供物を送ってくださるケースもあるでしょう。そういった場合には、返礼品を贈るのがマナーです。香典返しと同じ時期の四十九日法要から一ヶ月以内を目安に送りましょう。

まとめ